ども!iU Blogの猪飼です!
iUは、起業を目指す大学なので、その道のりの中で学生同士でミーティングを行ったり、プレゼンに向けての資料を作成などをする機会がとても多く、自宅で黙々と作業をする学生もいれば、iUの空き教室を利用して作業をしている学生もいます。ですが、3つ目の選択肢としてDMM.make AKIBAを利用する学生もいます。
ですが、3つ目の選択肢としてDMM.make AKIBAを利用する学生もいます。
DMM.make AKIBAを利用するには、初期費用が約9万円、年会費が約50万円かかり、なんと!合計すると年額60万円もかかる施設なのですが、iU生はDMM.make AKIBAを無料で利用をすることができてしまいます。いったいどのような施設なのでしょうか。
DMM.make AKIBAってなに?
今回は、年会費が超高額で謎に包まれたDMM.make AKIBAとは、どのような施設なのかについて紹介をしていきたいと思います。
DMM.make AKIBAは「アイディアを、自分の手で”確かなカタチ”に」をコンセプトに運営されている施設で、シェアオフィスやイベントスペース、ミーティングルームなどのビジネスの拠点として利用できるDMM.make AKIBA Base
多種多様な機材を使用して試作品を少しずつ完成に近づけていくプロトタイピングを可能にするDMM.make AKIBA Studio
これら2つで構成されている、ハードウェア開発に関することを一から百までできる総合型モノづくり施設です。
まずは、DMM.make AKIBA Baseから見ていきましょう。
DMM.make AKIBA Base
DMM.make AKIBA Baseには大きく分けて3つのスペースがあります。
・FreeAddress・・・自由に打ち合わせや仕事が出来るスペース
・Team room area・・・専用のオフィスが借りれるスペース
・Meeting room・・・完全予約制の会議用スペース(複数サイズあり)
DMM.make AKIBAは発表会やセミナー、イベントを開催することも出来る場所で、フリーアドレス*のオフィススペースや個室型のオフィススペースが用意されており、Meeting roomなどを利用して打ち合わせを行うことも可能です。その他にも、プロジェクターや音響設備のあるイベントスペースもあります。
*フリーアドレス・・・決まった場所で仕事をするのではなく自由に空いている席で作業ができる環境のこと。
大きく分けて3つのスペースと紹介しましたが、他にもいくつかの作業スペースがあり、そのうちの一つは置いてある椅子の半分以上がハーマンミラー製の約20万円の椅子なので、座り心地がとても良く快適に仕事をすることができます。
DMM.make AKIBA Studio
DMM.make AKIBA Studioはハードウェア開発に必要な各種機材が揃う開発拠点で、機材・目的ごとに14の部屋に分かれていて、機材の総額は5億円にものぼるとか。
Studioで使える機材と主な使用用途は次の表の通りになります。
部屋番号・ 名前 | 使える機材 | 出来ること |
01 Works | 旋盤、フライス盤、3軸CNC切削機、レーザーカッターなどの各種工作機械 | 木材、アクリル、金属、革・布などの加工 |
05 Measurement | 熱衝撃試験機、X線検査装置、サーモグラフィー、照度計、などの各種検査装置 | 目的や用途に合った測定やテストなど |
07 Sewing | 職業用ミシン、デジタル刺繍ミシンなどの裁縫機械 | 刺繍や裁縫など厚手の布や特殊な縫い方 |
09 Circuit | はんだごてなどの回路設計器具や、オシロスコープなどの測定機器 | はんだや通電検査などの回路設計に必要な作業 |
10 Design | ハイエンドPC端末、CADやCAMを始めとした多種のソフトウェア | 設計やモデリング、レンダリングなど |
11 Digital fabrication | 3Dプリンターや3Dスキャナーなど | モデルの形状確認や、プログラムのコード解析 |
14 Painting | 塗装ブースや乾燥炉 | 本格的な調色や塗装 |
これらが主に機材を扱って作業をする部屋になります。モノを作る際にデザインをしたり、試作品を作る際の部材をカットや塗装、テストなどを行うことができます。
部屋番号・名前 | 使える機材 | 出来ること |
02 Learning | 旋盤、フライス盤、3軸CNC切削機、レーザーカッターなどの各種工作機械 | 木材、アクリル、金属、革・布などの加工 |
03 Shop | 熱衝撃試験機、X線検査装置、サーモグラフィー、照度計、などの各種検査装置 | 目的や用途に合った測定やテストなど |
その他にも、02 Learningにて必要な知識やスキル取得を目的とした講座や研修を定期的に開催していたり、03 Shopでは消耗品や材料の販売やレンタル品の貸し出しを行っています。
とても便利な機材がそろっているDMM.make AKIBA Studioですが、非常に残念なことに2021年8月31日をもって営業を終了してしまうようです。ですが、営業終了後はDMM.make AKIBA Baseにて一部機材を引き続き利用することができるようです!
Studioで高額な機材を利用してみたいという方は、早めに訪れてみてください!
法人登記をする際の住所としても利用が可能
起業をする際に住所の登録が必要なのですが、その登録先としてDMM.make AKIBAを利用することが出来ます。
実際に、iUで起業をした学生の中にもDMM.make AKIBAを法人登記の際の登録住所として利用している学生がおり、起業をすることになった時には利用してみてはいかがでしょうか。
ただ、1つだけ注意点があり、DMM.make AKIBAを法人登記の際に住所登録をすると追加で利用料金が発生してしまいます。iUを登記の際に住所登録をするとお金はかからないので、選択の余地もないように思えますが、彼らがなぜ登記の際にお金のかかる方を選択したのかというと、現在DMM.make AKIBAでは起業家・クリエイター支援するプログラムである「START LINE」を利用したからです。
このプログラムを利用することによって、iUでDMM.make AKIBAに行ける人数の制限(詳しくは後述)なく、かつカードキーの返却期限などを気にすることなく利用することができたり、一部のスタートアップ支援サービスにかかる費用が免除になったりします。また、DMM.make AKIBAのスポンサーやパートナーとのマッチングの機会も設けられます。
iUに入学をして起業をしたいと思っている方はぜひこのプログラムへの参加を検討してみてください。
学生の間いつでも使えるわけではない
一通りDMM.make AKIBAについての紹介をしてきましたが、最後に注意点があります。
iU生は無料でこの施設を利用することが出来ますが、セキュリティがとてもしっかりしていて、カードキーがなければ入場することが出来ません。カードキーはiUの窓口であるIM局という受付で借りることが出来るのですが、数に限りがあるのに加え、1週間で返却をしなくてはいけないという制約があります。返却時に予約者がいなければ、その場でもう一度借りることが出来ますが、予約者がいる場合は借りることが出来ません。
まだ2期生までしかいないので、予約が埋まるということは少ないかもしれませんが、今後、学生が増えてくると簡単には借りることができなくなる可能性があります。
また、カードキーを借りる前にガイダンスを受けなくてはならないので、DMM.make AKIBAに興味がある方は、ぜひガイダンスを受けてから利用してみてください。
あとがき
今回はDMM.make AKIBAについて紹介をしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
iUに入学をするとDMM.make AKIBAが使えるようになるということは、あまり公にはなっていないと思います。私は、この施設のBaseの方をよく利用するのですが、机や椅子の質がかなり良いこともあってか、家で作業をするよりもかなり集中できるようになりました。Studioはあまり利用したことがありませんが、もし、iUで起業をする際にハード面でのサポートが必要になった場合は、ぜひ利用してみてください!
語り場