専門職大学の学年担当者に開学後の雰囲気についてきいてみた

iU(情報経営イノベーション専門職大学)の1年A組のiマネ*のである潘雪琼さん(以下、潘さん)。
*iマネ・・・クラス全体をまとめる人。学校の担任に近い役割。

今回は、iUで働こうと考えた経緯や学校・学生の雰囲気、潘さん自身のことについて、少しプライベートなことも含めて伺うためにインタビューを行いました。

潘さんの経歴

中国出身で、カナダでの留学経験がある。2009 年に来日後に日本語学校を卒業し上智大学へ入学。その後、カナダで就職をしたのちに2019年にiUで働くことになる。

iU でないと出来ない経験がある

——iU で働こうと思った理由はなんでしょうか?

前職がアメリカのマーケティングファームだったのですが、海外への出張や残業が多かったので転職を考えていました。最初は、他のマーケティング会社やコンサルティング会社に就職をする予定だったのですが、転職をサポートしてもらっていたリクルートの人からいきなり「マーケティングや起業に力を入れていく新しい大学が立ち上げられるのですが、面接に行ってみませんか。」と言われて面接に行きました。

面接は人事の 2 人と今の iU の事務局の稲岡さんが担当でした。本当は 1 時間の面接の予定だったのですが、話が盛り上がり 2 時間くらい話し込んでしまって、その時に「これから新しい大学を立ち上げる若手のメンバーの一員として働く」ということにとても魅力を感じ、他の会社では出来ない経験だと思ったので、思い切って就職を決めました。

——iU  で働いていて大変だったことはなんでしょうか?

開学する前に色々な高校にiUを紹介するために訪問をしていく中で、まだ設置認可も下りてないのに学生を1人につき100人連れてくるという目標があったのでとても大変でした。

さらに、学校のルールや教務関係の事、クラスの編成などの様々なことをゼロから作っていかなくてはならないので、iマネとしてどうやって自分の経験を活かしつつサポートしていくのかを考えるのが大変でした。先生になるのが初めてだったので……

全部大変でした (笑)

——最終的には「全部」大変だったという事ですね。

そうですね。特に、当時の i マネ 5 人は大学での勤務経験がなかったので、誰も何もわからない状態の中で、大学の先生など色々なところを訪問して経験を聞かせてもらって、それをベースに iUっぽくするのが大変でした。

iU 1期生は個性的でしっかり者

——iU の 1 期生の印象を教えてください。

1期生は自分を持っている人が多い印象です。それと、少し失礼かもしれませんが思っていたより優秀でした。これは本当の話で、1年目の大学だからどういう学生が来るのかなと正直心配していました。ですが、いざ開学してみると勉強を含め、しっかりと色々なプロジェクトに取り組んでいる学生が多かったです。

iU は中国の大学に似ている

——中国出身とのことですが、日本と中国の大学の違いはなんでしょうか?

中国の大学はどちらかというとiU に似たような感じで基本的には自由です。大学の掲示板には、いつも企業との連携プロジェクトやイベントが掲示してあり、参加したい人は自分から手を挙げて直接参加ができるような環境でした。あと、全ての大学でクラスがあり、まさにiUのようにマネージャーが付いています。

iUは日本の大学の中では特殊だと思うのですが、私が日本の大学に通っている時にはiUのようにたくさんの企業連携のプロジェクトはありませんでした。あったとしても基本的に教授の許可を取る必要がありました。

大学生の頃、私はテレビ局での仕事に興味があったので何回かテレビ局との連携プロジェクトに応募したのですが、倍率が高くて推薦書や許可が貰えず参加できませんでした。それに比べてiUはプロジェクトに参加するチャンスや、iUDeco*のような活動を企画してすぐに実行できる環境がある所が、他の日本の大学とちょっと違うなと思います。

*iUDeco・・・季節などにあわせて校舎内をデコレーションする活動。

——中学校や高校の違いはありますか?

中国の中学校・高校は、朝の授業の朝6時半から始まり夜の6時半まで授業があって10限目まであります。そこからさらに、晩御飯を食べるための休み時間が30分あり、7時から夜の10時半までは授業があります。夜の授業は少し長く、大学のような90分の授業です。夜の授業は遅いので希望者だけと言われていましたが、基本的に全員受けていました。

——とても長いですね。趣味などをする時間は取れるのでしょうか?

そうですね。基本的に、中学校や高校では部活やサークルがなかったです。小学校まではあったのですが、中学校に上がったらもう地獄でした。毎日勉強。勉強が好きな学生ならまだ良いとは思うですが、勉強が嫌いな人やあまり勉強をしたくない人にとっては本当に地獄です。週末はのんびり過ごすのではなく、ピアノのクラスなどにお金を払って習い事をするのが一般的です。

——土日は休みをとれるのでしょうか?

平日は基本学校で、土曜日は授業がある学校とない学校があります。私のところは土曜日の午前中だけ学校がありました。ただ、学校がない人はほとんど習い事をしたりしていました。私の場合、平日は午前中に学校に行き、午後はピアノの教室に行っていました。日曜日は、午前中に絵画の教室に行って、午後はダンスの教室に行くという感じでした。

——日本の学生のように趣味の時間などは取れないという事でしょうか?

そうですね。あまりないですし、そもそも両親に許されませんでした。趣味に打ち込めるのは大学に入ってからか、就職をしてからです。

——今おっしゃっていたもの以外に習っていたものはありますか?

HTML とギターと英語をやっていました。学校でも英語はやるのですが、習い事としても英語をやっていたので大変でした。

——日本に来てから休日は何をしていますか?

写真や動画を撮ることが好きで、天気が良ければ毎週友達や旦那と一緒にカメラを持って色々なところに行きます。あと、親友がおしゃれなカフェなどで朝ごはんやデザートを食べることが好きなので、付き添いで月1回か2回食べに行っています。

大学生の時に始めたオンラインショップとYouTube

——YouTuberだったという事を聞いたのですが、詳しく教えていただけますか? 

YouTubeは4年くらいやっていて、大学1年生から4年生の間やっていました。始めたきっかけは、友達と 2 人でオンラインショップを経営していて、当時オンラインでシ

ョップを運営することは主流ではなかったのでチャンスだなと思い「BUYMA」というサイトでお店を開き、流行り始めていたiPhone3Gのアクセサリを販売し始めました。

でも、最初は誰にも買ってもらえませんでした。ネットでのマーケティング方法を調べたときに、たまたまYouTubeで商品の紹介をすることが流行ってきているという記事を見て、私自身もファッションや買い物が好きな人だったので試してみようと思い、始めました。

あの時は今のようにYouTuberがたくさんいるわけではなかったので、毎週1回投稿を 3,4か月続けていたらすごくファンが増えました。その半年後には企業から仕事をもらう事も出来るようになったので、そのまま卒業まで 4 年間続けていました。

——そのYouTube チャンネルはまだ残っているのでしょうか?

消してしまいました。自分にとってもいい思い出になるので最初は残していたのですが、前職の上司にばれて消してくださいと言われてしまったので消しました。

 いなくなったうさぎちゃん

——ツイッターの質問箱を見ていて気になったのですが、飼っていたうさぎが突然いなくなった話をきかせてもらえますか?

小学校の時にペットとして結構大きいうさぎを1年間くらい飼っていたのですが、ある日家に帰ったらうさぎちゃんがいなくなっていました。お父さんにきいたら「散歩に行ったよ」と言われたので、それを信じて晩御飯を食べました。食べ終えてもうさぎちゃんが帰ってこないので、またお父さんにきいてみたら普通に「え?晩御飯いま食べたでしょ?」と言われました。恐らく、そろそろ食べごろだと思って料理として出したみたいです。

——潘さんからしたらかわいいペットだったけど、お父さんからしたら食べるために飼っていたということですか?

そうですね(笑)そのあとにカモも飼っていてとても可愛がっていたのですが、また食べられてしまいました。その時もめちゃくちゃ泣きました。家出するくらいの出来事だと思います。

こっそりラーメン

——今までで一番はずかしかった話があれば教えてください。

日本に来て最初に始めたアルバイトが「天下一品」というラーメン屋さんで、さっぱりラーメンとこってりラーメンがあって、店員さんは「さっぱりとこってりどちらがよろしいですか?」ときくのですが、その時まだ日本に来て 1 年目くらいの時だったので、こってりラーメンを「こっそりラーメン」と言っていました。働いていたお店にはサラリーマンのお客さんが多かったのですが、毎回変な目でみられるので「日本のサラリーマンって変だなー」とずっと思っていましたが、あとで自分が間違っていたということに気づきました。

——笑われたりはしなかったのですか?

いや、全然笑っていませんでした。ただただ変な目で見られていました。

母親の気持ちがわかるように

——ご懐妊されたとの事ですが、心理的な変化はありましたか?

最近、少しお母さんの気持ちがわかるようになってきました。昔は、小さい子供の相手をするのは面倒臭くて好きではありませんでした。それが、今では走っている子供をみたら転ばないかなと心配になるようになりました。

学生たちに対しても学生の体調を気にするとか、そういった優しさが出てくるようになりました。最初は学校の生活の中でのことを気にしてサポートをしようと思っていたので、そういった優しさがあまりなかったです。すみません(笑)

——最後にiU 生に応援メッセージをお願いします。

応援したいことは本当に色々ありますが、今一番言いたいことは、せっかく日本の他の大学とは違うiUに入ったなら残りの3年間を大切にしてほしいです。色々なプロジェクトやインターンシップ、学内イベントに積極的に参加してリーダーシップなどの力を鍛えてほしいなと思います。

——あとがき——

インタビューをして思ったことは、やはりiUは自らチャレンジするのにもってこいの大学のようですね。全く違う環境に身を投げ込み自分を変えたい。という方はぜひ入学を検討してみてください。

今回のインタビューの後半には少しプライベートな話を入れてみたのですが、楽しんでいただけたでしょうか?

可愛がっていたうさぎちゃんをお父さんに食べられてしまった話は、日本ではあまりない文化なので衝撃を受けました。後で聞いた話なのですが、大学生の時に飼っていたモルモットを両親に預けたら、勝手に母の友達にあげられてしまった事もあるそうです。

Interview & Text:Togo Ikai Edit:Togo Ikai, Hinata Narazaki

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