皆さんこんにちは、iU Blogの吉野です。
今回は、前回の井上優斗くんのインタビューに続き「言語の習得法」について、記事を書いていこうと思います。
今回は第二弾です。井上優斗くんに続いてインタビューさせていただいたのは、韓国からの留学生、iU 2年生の李海宣(イ・ヘソン)さんです。
李海宣さんには「母国語以外の言語の勉強法」についてインタビューさせていただきました。
韓国ではどういった英語教育をしているんですか?
かなり厳しいかもしれないけど、毎日英単語を200単語覚えていました(笑)
英語の教科書の中に小説ぐらいの長さの英文が書かれていて、その中の文法や英単語を全部覚える感じでした。
ただ英語を学びたての時は全く意味は分かりませんでした。そこは授業中に先生が、文法の意味や単語の意味を教えてくれて、それをメモするスタイルでしたね。
学んだ文法や英単語の中から、応用されたものが試験に出ていました。
それをとにかく毎日続けていました。
復習に関しては、授業中にメモしたものと、学んだ文法や英単語の応用版が載っている問題集があって、それを毎日読み返したり解いたりしていました。
ちなみに復習は、学校ではできないので家でやっていました。なので復習をサボってしまうとどんどん置いてかれて大変なことになります(笑)
まとめると、新しいことは学校で学んで、復習は家でやる。これを毎日続けるのが韓国の英語教育の特徴だと思います。
日本語を学んで、日本に行こうと思ったきっかけは何ですか?
特に大きなきっかけはありません(笑)
私の友達が日本語を塾で勉強していて、自分も一緒に学んでみようと思ったのがきっかけです(笑)そこから一緒の塾に通うことにしました。
ただ日本のアニメとか、日本の自然の風景はとても好きでした。
韓国には大きなビルしかなくてこれといった自然があまりないんですよ。なので空を見ようとしても、首を真上にあげなきゃいけないので首が痛くなっちゃいます(笑)
なので日本の文化とか自然の風景には憧れがありました。
そこから日本語を学んでみたいなと思ったのがきっかけですね。
日本に行こうと思ったきっかけも、友達が私より先に日本に留学したのがきっかけです(笑)
私は元々、韓国の大学に行っていました。
そんな中、友達が私より先に日本へ留学に行ったので、私もそれをみて行きたいなと思いました。全部友達がきっかけです(笑)
ただそこに恐怖心はありませんでした。
友達が日本にいれば、何か問題があっても友達を頼れるので、何とかなるだろうと思っていました。(笑)
日本語を勉強していく上でどういう風に勉強していましたか?
ほとんど英語と同じ勉強法です(笑)
とにかく単語と文法をたくさん覚えて、その後復習する感じです。
単語帳で単語を覚えて、文法は文法書ですね。それをひたすら繰り返して勉強していました。
話すトレーニングはアニメを見てやっていました。
まずは日本語を目で読むことから始めて、その後にアニメでどういう風に言っているのかを耳で聞いて、その後実際に自分の口で話してみる。これをメインに話すトレーニングとして続けていました。
私が何故アニメを話すトレーニングとして使っていたかというと、やっぱり「教材より面白いから」ですね。私自身日本のアニメは好きでよく見ていました。やっぱり自分の好きなものだと学ぶのが楽しくて、飽きずに続けられるんですよね。
高校2年生からアニメで話すトレーニングを始めてから約3年間、続ける事ができました。
ここまで長く続けられたのはやっぱり「自分の好きなもの」だったからだと思います。
その3年間、話すトレーニングはアニメを使い、単語帳でボキャブラリーを覚えて、文法書で基礎を固める。これを続けてこれたおかげで今、日本語を喋る事ができているんだと思います。
実際日本のアニメを見ていて気づいた事があります。それは「自分の能力」が上がっていたこと。
最初の高校2年生から勉強し始めて、最初の1年間は韓国の字幕を見まなきゃ意味は分かりませんでした、ただ高3になってから、聞いているだけで何となく意味が分かってきたんですよ。
なので私がやってきた勉強法は、力になっているんだなと身をもって体験しました。
今はもう字幕なしでアニメが見れます!!(笑)
日本語を喋れるようになって良かったことはありますか?
韓国にはなかった、日本の「考え方」について知れたことですかね。
例えば「女子力」これは韓国にもなかった考え方でした(笑)
あとはやっぱり、日本語を喋れるようになって日本に来れたことですね。
韓国にいたときに抱いた日本への憧れ。「文化」だったり「日本の自然」を実際に体験できたことはとても良かったなと思います。
あとは喋れる言語が増えたこと。
日本の友達を作る事ができて、たくさんコミュニケーションを取ることで、今まで知らなかった新しいことをたくさん知る事ができたので、日本語を喋れるようになって良かったなと思います。
母国語以外の言語を学ぶ際、一番何が必要だと思いますか?
一番必要なことは外国語を「聞き取れる」ようになること。
そのためにはやっぱり単語と文法を覚えるのがいいと思います。
別に一日に単語200語覚えなくてもいいです(笑)文法も一日にたくさん覚えなくてもいいです(笑)
少しずつ単語力と文法力を身につけるのがいいと思います。続けることが大事なので。
そして単語力と文法力を養う事ができれば、今度は実際に、外国語を聞いてみる。
聞く教材は自分の好きなものを使うのがいいと思います。
アニメだったり映画、ドラマなど何でもいいので、自分の好きなもので外国語を聞いてください。
実際アニメや映画、ドラマで使われているものは、リアルな日常会話で使われているものなので、とてもためになると思います。
これを続ければ、必ず外国語を聞き取る事ができるはずです。
聞き取る事ができれば、喋ることもできます。実際私が経験したことなので自信を持って言えます。
まとめ
いかがでしたか?
英語に限らず、母国語以外の言語を学ぶ際も、勉強法は似ているんですね。
「言語の習得法」には、かなり共通点があることが今回の記事を通して分かりました。
それは「毎日続けること」「自分の好きなものでやること」「単語を沢山覚えること」
皆さんが英語を勉強していく上で、意識していたことでしょうか?
もしかしたら「受験の為に」「試験でいい点を取るために」といった目標で英語などの言語を勉強しているのではないでしょうか?
ただ、もう一度よく考えてみてください。
自分は「何の為に言語を勉強しているのか」を。
それが見つかれば、上記で挙げた三つの共通点に当てはまる英語勉強が、できるかもしれません。
この記事を読んでくれた皆さんの中から、母国語以外の言語を喋れることを心から願っております。
次の記事では、私が所属している大学、iU(情報経営イノベーション専門職大学)で、実際に英語を教えている阿部川久広さんから「英語をどのように教えているのか」をインタビューして記事を書こうと思います。
ではまた!!
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