今回は、iUの校舎をいつも綺麗にしてくださっている、東武ビルマネジメント様に学校清掃についてのインタビューに応じて頂きました。その中でも、iUを清掃してくださる従業員の方々を束ねていらっしゃる高梨さんにお話を伺いました。高梨さんのチームを束ねる方法は必見です。また、細かな掃除道具の区別であったり、グローバルな社会があったりなど、清掃以外にも非常に勉強になることを教えていただきました。iUを使用する全ての方に読んでいただきたい内容となっております。ぜひ、最後までご覧ください。
1.清掃時に工夫されている点や、特に気を付けられていることはありますか?
清掃道具の管理に関しては厳しくしています。技能実習生は日本語が全て通じるというわけではないため、写真や絵を使って清掃の仕事内容を教えています。掃除をする場所によって使用するタオルを色別で分けているのですが、間違った色のタオルを使っていたら声を掛けます。トイレ、洗面台、ガラスなどを衛生的に清掃するため使用する全てのタオルを分けており、毎日清掃後に使用したタオルを別々のバケツに入れて消毒し、洗濯する際も別々にしています。また、モップ類も全て区別して使用し、使い終わったら消毒をしています。タオル、モップ、バケツ以外にも、手袋など全ての掃除道具を色別に区別して清掃を行っています。(一緒に働く従業員に工夫していることは)初めは個人の掃除レベルはバラバラですので、皆と同じ所までレベルを一定に上げることを工夫しています。皆が同じレベルになると、とても楽になります。複数の国の方が一緒に働いており、国によって言葉の捉え方も違うため、コミュニケーションをとることが一番大変です。そのためコミュニケーションをとる努力をしています。
2.清掃員の皆さんは何時から清掃を始めて、どのくらいの時間で清掃を行っていますか?また、いつも何人くらいで清掃されていますか?
朝の清掃が始まるのは7時で、8時30分までの間が勝負です。なぜかというと、学生の方々が登校するまでに清掃を終わらせることが目標だからです。音が出る掃除機を使い清掃すると、講義の邪魔になってしまうことや、トイレを使用する方が多い時間に清掃をすることは良くないからです。ですので私たちは、校内利用する方が少ない朝の8時30分までにはほとんどの清掃が終わるようにしています。基本的には私(高梨さん)と技能実習生4名の計5名体制で清掃を行っています。教室の清掃があるときは、3名ほど増えます。丸一日いるのは私(高梨さん)のみで、16時に帰ります。16時までは必ず誰かが日常清掃以外の対応ができるようにしています。点検作業といって、人が使って汚れたところを点検して周り、元の状態に戻すことを行っています。ゴミを回収したりトイレが汚れていたら清掃して消毒をしたりします。
3.清掃員の方は皆さん清掃が好き、または得意なのでしょうか?
特別好きな作業ではありませんが業務として行っています。朝早い時間からの仕事のため、子育てなどが一段落した方が比較的多くなるのかなと思っています。技能実習生は皆さん(iU生)と同じ年代です。ひらがな・カタカナは読めますが、話すとなると得意不得意があるみたいです。コミュニケーションをとっていく内に、どの技能実習生が話の内容を理解してくれているのか分かってくるので、分かりやすい言葉で伝えて、他の技能実習生に対して通訳をしてもらっています。コミュニケーションがとれて、内容を理解できる技能実習生を見つけるまでが毎年大変です。
4.iU生の校舎の使い方はいかがでしょうか?ポイ捨てしてる人や、机を汚したままにしてる人はいませんか?
机が汚れたままどこかに行くことなどは気にしていません。私たちは汚れることが当たり前だと思っており、汚れているところを綺麗にすることが私たちの仕事だからです。机に関しても毎朝全部の机をアルコール消毒しているので、朝には綺麗な状態で使ってもらえていると思っています。ただ、飲みかけのペットボトルが教室などの机に置かれていると困ってしまいます。忘れ物なのか要らない物なのかこちらでは判断が難しいので、要らない物でしたらゴミ箱に入れてもらえると助かります。それから、椅子を出されたままで帰られる方が多いと感じます。椅子を中に入れて整えるのは、私たちの仕事ではありません。椅子が出たままだと清掃がしづらいため整理して清掃を始めますが、量が多いとそれに時間がとられて、自分たちの仕事がちょっと遅れてしまうことがあります。椅子を中に入れて帰ってくれると助かります。
初めて知ることが多く、とても意味のあるインタビューをさせて頂きました。ここまで読んでくださった方はぜひ、椅子を直してから教室をでることにご協力ください。直していない椅子を見つけたら、直していただけると助かります。清掃してくださっている方々がいることを忘れず、日々感謝して過ごしましょう。

