小学校の運動会をオンライン化した大学

ども!高校生までは子供が苦手だったTogoです。

今回は、SD委員会が行った曳舟小学校の運動会のオンライン化活動について紹介させて頂きます。

この活動は「東京新聞」さんにて、「墨田区立小と大学がICTで連携」という内容で紹介されています!!

詳しくはコチラをご覧ください。

SD委員会って何?

iU情報経営イノベーション専門職大学には様々な委員会があり、学園祭を企画・運営するiUフェス実行委員会や、学生同士の交流の機械を提供するピアサポ委員会などがありますが、その中に、公共機関などと連携をして様々なボランティア活動をする団体があります。

それが「SD(Social Design)委員会」です。

この委員会は、活動の内の1つとしてICT利用をして外部組織の活動を支援する。ということを行っており、以前にも、墨田区立曳舟小学校(以下、曳舟小)にてプログラミングの授業を行ったり、パソコンなどの扱いが苦手な人にZoomの使い方をレクチャーする活動などを行ってきました。

活動概要

今回の活動では、コロナ禍で、運動会であっても校庭にたくさんの生徒が集まれない状況の中でも、生徒・先生に一体感をもって楽しんでほしいという思いのもと、徒競走などの様々な演目のライブ中継を行い、Zoomを使用して各教室に配信をするという活動を行いました。

事前準備

今回の支援活動の準備は数か月前から行われました。

Zoomでの配信ということもあり、どうやったら実際に観ているかのような迫力を出すことができるのか試行錯誤しながら、カメラの配置はどうするか、配信上での画面の切り替えはどのように行うか、どうしたら次の演目がわかりやすく伝わるかなど、、、

皆さんとても苦労されていました。

実際に、小学校に訪問をして設営を行う前に、SD委員会と曳舟小の先生方とのミーティングが行われました。

そこでは、演目の種類や、生徒がどのように入場してくるかなど、撮影に関することに加え、撮影機材が熱に弱いことからテントを設置して影を作れないかなど、事細かに話し合いが行われました。その話し合いのなかで、小学校の校庭をイラストに起こして、そこからカメラの配置や撮影範囲の決定も行われました。

実際の徒競走のカメラの配置案がこちらになります。

まずは1、2年生です。

S(スタート)からG(ゴール)まで、どのカメラを使って配信すれば、より見やすくなるかがよく考えられています。

次に3、4年生です。

今度は直線ではなく、まっすぐ走った後に半周回ってカメラ①に帰ってくるまでに、どのカメラをどう使うのかが表されています。この時には、どのタイミングで映像の切り替えのをするかについても話し合われていました。

最後は5,6年生です。

3、4年生のものと変わりないようにも見えますが、今度は円を1周するコースになっています。これは、カメラの切り替えがとても多くなるので、切り替えのタイミングが重要になってきそうです。

前日準備

当日にトラブルが起きないよう、前日に実際に曳舟小に訪問をしました。当日に使用する機材の運び込みを行ったり、撮影場所の選定やカメラワークの確認、走っているシーンや演目表示切り替えの仕方など事細かに確認を行っていました。

機材搬入の様子。少し重たそう
カメラの配置や接続を確認している様子。

実際の配信で使用した種目別の画像がこちらになります。表示できる枠がとても小さいので、シンプルでかつ見やすいようにしっかりと作られています。また、各学年ごとに色が決められていたので、背景色もそれに合わせてあります。

前日準備の中で特に印象的だったのが、iU生が実際に走って撮影の予行練習を行っていたところです。

ひさびさの全力疾走でへとへとになっていました(笑)

運動会当日

運動会当日には、早朝に担当メンバーが曳舟小に出向き、運動会が始まる前に準備に取りかかり、配信環境や当日の動き方、カメラの切り替えなどをを再度入念に確認し、本番に臨みました。

運動会前ミーティングの様子

運動会の開始時刻となり開会の挨拶が行われると、活動メンバーにも緊張の様子がうかがえました。

はじめは、失敗しないということを意識して1つ1つの作業を慎重に行っていましたが、だんだんと慣れてきたからか、緊張の面持ちが少しずつ無くなっていき楽しそうに配信作業を行っているメンバーが目立ち始めました。

運動会の演目は各学年の「徒競走」とダンスなどを行う「表現発表」がありましたが、徒競走は小学生がとても素早く動くので、特に撮影が難しそうでした。逆に、表現発表は素早く動くわけではないのですが、一度にたくさんの生徒が出てくるので、どこを映せばいいのか悩んでいる学生がいました。

撮影の様子。真剣なまなざし。

運動会終了後

運動会が無事終了し、学生の皆さんには安堵の表情が見られました。たくさんの教員の方々から感謝の言葉を頂き、校長先生からは「また来年もやってほしい」と言われていたので、学生の努力や活躍がうかがえますね。

おわりに

以上、SD委員会の支援活動の紹介でした。

SD委員会は、今回の曳舟小でのボランティアのような、地域の人々の手助けになるような活動を続けています。今後の活躍にも期待したいですね!!

語り場