令和の私塾⁉iU一期生長野千太郎が思うiU生らしい学生とは

こんにちは、iU Blogの楢崎です。

本日は僕の友達のiU生、長野千太郎くんがiU生向けプログラミングスクールを立ち上げるらしいので、zoomで詳しく話を聞いてきました。

長野千太郎くんのプロフィール

iU一期生で現在2年生。紙の本を貸し借りするサブスクサービス「ホンタビ」や、物件情報の比較に特化した物件紹介サイト「コン部屋(コンペヤ)」などのリリースに向けて活動中。

大学のホームページの在学生紹介にも取り上げられているので、興味がある方はこちらも是非ご覧ください!

iU 在学生紹介 vol.7 〈2021年、起業へ。〉好きなことを形にしていく長野千太郎さん
https://www.i-u.ac.jp/news/detail.php?id=228

それでは本題に入っていきましょう。

Q.始めようと思っているプログラミングスクールの構想について教えてください

まず最初に伝えたいのが、僕がやりたいのはプログラミングスクールではなく「*私塾」です。

*江戸末期から明治時代にかけて乱立した教育機関で、多くの有能な人材を世に送り出している。幕府や藩が設置して教育機関とは異なり、塾主の個性が強く反映されているのが特徴。慶應義塾や同志社も、もともとは私塾。

私が開く私塾では自分でプロトタイプを作れるくらいまでのプログラミングスキルを身に着けるという技術的な面に加えて、どんなサービスがイケてるのか、何に自分はこだわりたいのかといった思想的な面も一緒に学べる場所にしたいと思っています。

Q.なぜ私塾を開こうと思ったのか?

個人的にiUで一年間過ごしてきて思ったのが、起業をすることがゴールだと思っている学生が多いと感じたことです。

学長が言う「全員起業」という言葉だけが先行してしまい、手段が目的化してしまっているなと。

何の授業かは忘れましたが、人生で達成したい目標を発表するときに、「金持ちになりたい」と発表した学生がいました。

何を基準にお金持ちと言うのか、それは本当に人生で達成したい目標なのか、とても違和感を覚えたのと同時に、今後そういう学生が今後iUで増えるのは嫌だなと思いました。

Q.なぜプログラミングを教えるのか?

学生が起業に対してイメージを持てていないのは、ITの経験の少なさが原因の一つであると考えています。

新しくビジネスを始めるうえで、物を作るわけではないならITの知識は必須です。

ですが、いざサービスを作るという段階でITの知識がないとただのアイデアで終わってしまいます。

iUでは授業としてプログラミングの技術、コードの書き方は教えていますが、どういうサービスを作りたいのかという思想面の部分に関してはあまり教えていないなと感じました。

僕は本が好きなので、そういった思想の面は本を読んで学んでいるのですが、今の学生はあまり本を読みません。別に本を読まないということを悪いことだとは思っているわけではありませんが、それだと別で思想を学ぶ機会を作る必要があります。

そこで僕が過去自分が通っていたプログラミングスクールでの経験や、iUで自分が実際にサービスを作った経験を通して学んだ内容を教えたいと思っています。

Q.どのようなカリキュラム?

基本的に隔週1回の授業を2か月間行います。生徒には毎週課題を出し、それをこなしてもらいます。

最初の課題は、「自分がイケてると思うサービスを3つ上げて、どこがイケてるのかを分析しろ」です。

授業と課題以外に、10日に一回ほど面談を行おうと思っています。

きっと私塾に通っているうちに自分の思想や技術は常に変化し、成長していくと思います。

私塾に入った直後、中間、終わった時で、それぞれ考え方は大きく変わっているはずです。

ですが、思想はゆっくりと変化していくので自分では気づけないことがほとんどです。なので僕が面談を通してその移り変わりを記録し、終わった時に振り返られるようにしようと思っています。

自分の成長や苦悩を追うことは、自分が感じている成長と実際の実力のギャップをなくすために非常に重要なことだと思っているので、僕がそれを気づかせてあげる立場でありたいと思っています。

Q.この私塾が求める学生象は?

技術的な面で言うと、サービスの試作品は自分で作れるようにはなると思います。そして自分がやりたいこと、得意なことを見つけたうえで何がイケてるかと思うかをしっかり自分で理解できる生徒になってほしいと思っています。

Q.いつから開塾する予定?

二期生が学校に慣れてきたくらいがいいので、5月下旬くらいに始めようと思っています。

Q.運営メンバーは何人?学生だけ?

メンバーは全員が学生で、授業をする人が一人、質問対応する人が数人ですね。

Q.参加費は?

2か月で5万円、を予定しています。この値段設定は決して安いとは思っていません。ですが無料にしてしまうとそれだけやる気が削がれてしまう危険性があると考えています。

いい具合に*サンクコストを働かせることがやる気につながるので、多少懐が痛いぐらいがちょうどいいんです。生活に支障がでないギリギリが月2万5千円だと感じたのでその値段設定にしました。

* 事業や行為に投下した資金・労力のうち、事業や行為の撤退・縮小・中止をしても戻って来ない資金や労力のこと。

ですが知的好奇心があり、ITの知識がある人間は、5万円なんてすぐに回収できます。

僕がプログラミングスクールに通っていた時も、スクールを卒業する前にスクール代を回収することが出来ました。友達から一万もらってサイトを作ったり、ネットに転がっているweb修正の依頼などをこなしていたらあっという間でした。なので別に難しく考える必要はないんです。

Q.参加できるのはiU生だけ?

基本はそのつもりです。もし入りたいという人がいたら僕のDMに送ってください。ただ単に興味があるという人でもDMお待ちしています。
https://twitter.com/a9sen9to

さいごに読者のiU生に一言お願いします

私は全員が社長になる必要はないと思っていて、自分が好き、イケてる、得意だと思うところは何なのかを見つけて伸ばしていくことがなにより大切だと思っています。自分の得意なことはなにかを見つけ、受け身にならず前のめりに知的好奇心をもった学生でいてください。一緒に頑張っていきましょう。

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